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fuuyanm展 2022『石たちのうた』in NeKi(淡路島)




昨年の2021年11月、神戸元町の花森書林さんにて開催した展示が終わりをむかえる頃、

いつも額装を手がけてくださっている額縁と珈琲のお店NeKiさんでも展示をしましょう!という運びとなりました。

たくさんの額縁が飾られている店内の壁に私の絵もまぎれこんでいます。

喫茶店も兼ねており珈琲のいいかおり。ゆったりとした時間が流れています。

たのしんでいただけるとうれしいです。


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fuuyanm展 2022 「石たちのうた」


|展示会期|

2022年5月19日(木)~8月25日(木)延長いたしました!

午前8時~午後5時

日曜日お休み

*月曜・火曜は額縁の日(ご来店前にお電話を頂けると幸いです)


|会場|

NeKi 額縁と珈琲

住所:兵庫県南あわじ市松帆古津路577-104-2階

電話:0799-38-4854

ファックス:0799-38-4852

メール:info@ne-ki.net

ホームページ:ne-ki.net


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絵画「石たちの音楽」シリーズは、2017年に創元社さんから出版された書籍「宮沢賢治の地学教室」(柴山 元彦 著)の装丁画を描かせていただいたことにはじまります。

この本は、宮沢賢治のお話を引用しながら宇宙や大地のしくみなど地学の基礎を学ぶことのできる本です。そこに引用されたお話のひとつに「楢ノ木大学士の野宿」がありました。 このお話の中に、花崗岩の中で様々な鉱物たちがユニークに会話している様子が出てきます。鉱物たちは、なんと千五百万年前のことまで持ちだしておしゃべりしているのです。

鉱物たちの千五百万年間の会話って!?

その途方もない年月をかけたコミュニケーションについて想像したとき、言葉の「意味」を聞き取るというよりは、知らない国の言葉を聞くときのように「色々な音色」や「リズム」で聞こえるように思えました。 この惑星のはじまりから長く長く続いてきた自然の営みの記憶。 それは永遠に奏でられ続ける、音楽のようです。 石たちはそんな音楽の結晶として、今ここに存在するように感じます。

ちいさな声の、長い長い音楽を感じ、描いてゆくとき。 ひとつのカタチが現れます。 ひとつの色、ひとつの模様、ひとつの粒は、 それぞれに見ている世界があって歌を歌い、 その歌によって、またそれぞれのものたちは、 自分では見えていないあらゆる世界を聞く。 そうして結晶される。

描きながら、そのことに驚いて、胸が熱くなります。 私が聞いた音色のちいさなちいさな結晶を、ここにお披露目します。


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fuuyanm(ふうやん) 絵描き/イラストレーター/グラフィックデザイナー

岩手県・花巻市生まれ。 雨にも風にも雪にも石ころにもしたしみながら育つ。 東京、大阪、京都、西表島、熊本、淡路島へと移り住み、 現在は福岡県八女市で、夫と猫たちと暮らす。 暮らす土地の環境や人との交わりから、どうしようもなく絵は生まれ、ちいさな奇跡がいつでもあることを知る。 イラストのお仕事としては、NHKのEテレ「おはなしのくに」( 宮沢賢治『祭りの晩』)など。個展や各地の芸術祭、アートプロジェクトへの参加や、音楽家・フォトグラファー・布作家・ダンサーらとのコラボレーション、壁画制作、子どもたちとの共同制作やワークショップなど幅広く活動。最近は少しお休みして、ぐぐっとわきあがってくる時に絵を描きためています。

ねこのて舎(デザインのお仕事サイト) neconotesha.com





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